ERSDACのPALSAR GDSにて提供するPALSARデータの処理プロダクトは、その処理段階により、また観測モードの違いにより、レベル1.0、レベル1.1、レベル4.1、レベル4.2に区分されています。以下に、これらプロダクトの概要を示します。

プロダクト 観測モード 偏波 フォーマット データ型 1ピクセル(サンプル)に対するデータサイズ
Level 1.0 高分解能モード
High resolution mode
1偏波
(HH/VV)
CEOS 8 bit unsigned integer I及びQチャンネル →8ビット符号なし整数
1偏波の場合、合計2バイト
2偏波の場合、合計4バイト
4偏波の場合、合計8バイト
2偏波
(HH+HV/
VV+VH)
ポラリメトリモード
Polarimetry mode
4偏波
(HH+HV+
VH+VV)
広観測域モード
ScanSAR mode
1偏波
(HH/VV)
Level 1.1 高分解能モード
High resolution mode
1偏波
(HH/VV)
Vexcel Standard SLC
(Single Look Complex)
IEEE 32 bit floating point 複素数表現の実部及び虚部
→32ビット浮動小数点型実数
1偏波の場合、合計8バイト
2偏波の場合、合計16バイト
4偏波の場合、合計32バイト
2偏波
(HH+HV/
VV+VH)
ポラリメトリモード
Polarimetry mod
4偏波
(HH+HV+
VH+VV)
Level 1.5 高分解能モード
High resolution mode
1偏波
(HH/VV)
CEOS 16 bit unsigned integer 2バイト
Level 4.1 高分解能モード
High resolution mode
2偏波
(HH+HV/
VV+VH)
CEOS
(Cross product)
16 bit integer(signed and unsigned) HH*HH*,HV*HV*,VV*VV*
→実数 符号なし整数(2バイト)
HH*HV*,HH*VV*,VV*HV*
→複素数 実部及び虚部 符号付整数(2バイト)
2偏波の場合、合計8バイト
4偏波の場合、合計18バイト
ポラリメトリモード
Polarimetry mod
4偏波
(HH+HV+
VH+VV)
CEOS
(Cross product)
Level 4.2 広観測域モード
ScanSAR mode
3スキャン
1偏波
(HH/VV)
CEOS 16 bit unsigned integer 2バイト
広観測域モード
ScanSAR mode
4スキャン
1偏波
(HH/VV)
広観測域モード
ScanSAR mode
5スキャン
1偏波
(HH/VV)
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プロダクト価格表  

レベル1.0プロダクト
観測生データ(これにはPALSARに加えPRISMとAVNIR-2のデータが含まれている)からPALSARのデータを取り出し、ビットの再配列等のデータ編集処理を経たプロダクトです。SARの再生処理は未だ施されていない状態のデータです。多偏波(2偏波あるいは4偏波)観測モードのデータについては、各偏波ごとの時系列に並び変えられています。広域観測モードのデータ(単偏波)については、各スキャンごとの時系列に編集されています。ユーザにはCEOS準拠形式にて提供されます。
サンプル画像の表示


レベル1.1プロダクト
レベル1.0のデータを入力としてSAR再生処理を施したプロダクトで、スラントレンジ上等間隔(即ち、測定サンプリング間隔と同じ)に配列された複素数データ列(SLC:Single-Look Complex)です。このプロダクトは、広域観測モード以外の観測モードで取得されたデータについて生成されます。多偏波(2偏波あるいは4偏波)観測モードで取得されたデータに関しては、それぞれの偏波についてSLCが生成・編集されています。ユーザに提供されるデータ形式はPALSAR GDSに特有なVexcel SLC形式です。
サンプル画像の表示 (瀬戸大橋,岡山,倉敷)

レベル1.5プロダクト
単偏波高分解能観測モードで取得されたデータのレベル1.0プロダクトを入力として、SAR再生処理(マルチルック処理込み)を施して得られる振幅データ列(Multi-look amplitude)であり、グランドレンジ上で等間隔に配列されたものです。この際、シーンを実データの存在する領域のまま出力する場合(Geo-reference:シーンの方向が特定の方位を常時向いていない)と、シーンの4辺を緯線・経線に沿って切り出した場合(Geo-Code:シーンの上部が北を指す)の選択が可能です。地図投影法としてUTMとポーラーステレオの2種が用意されており、ユーザが選択できます。ピクセルスペーシングは観測モード毎に用意された値(5、6.25, 12.5, 25m)から選択可能です。ユーザへ提供するデータ形式はCEOS準拠の形式です。
サンプル画像の表示 (瀬戸大橋,岡山,倉敷)

レベル4.1プロダクト
多偏波(2偏波あるいは4偏波)観測モードで測定されたデータのレベル1.0プロダクトを入力としてSAR再生処理を施して得られたもので、測定されている偏波(HH、HV、VV、VH)間のクロスプロダクツ(例: HH×HH、HH×HV、等)の値となっています。これらの値はグランドレンジ上で等間隔に配列されたデータとなっています。この際、シーンを実データの存在する領域のまま出力する場合(Geo-reference:シーンの方向が常時特定の方位を向いていない)と、シーンの4辺を緯線・経線に沿って切り出した場合(Geo-Code:シーンの上部が北を指す)の選択が可能です。地図投影法としてUTMとポーラーステレオの2種が用意されており、ユーザが選択できます。ピクセルスペーシングとして25m あるいは50mを選択できます。ユーザに提供するデータ形式はCEOS準拠の形式です。
サンプル画像の表示 (札幌)

レベル4.2プロダクト
広域観測モードで測定されたデータのレベル1.0プロダクトを入力としてSAR再生処理を施して得られたものです。この観測モードでは単偏波が用いられています。このプロダクトは、グランドレンジ上で等間隔に配列された振幅データ列となっています。この際、シーンを実データの存在する領域のまま出力する場合(Geo-reference:シーンの方向が常時特定の方位を向いていない)と、シーンの4辺を緯線・経線に沿って切り出した場合(Geo-Code:シーンの上部が北を指す)の選択が可能です。地図投影法としてUTMとポーラーステレオの2種が用意されており、ユーザが選択できます。ピクセルスペーシングとして25m、50mあるいは100mの何れかが選択できます。ユーザに提供するデータ形式はCEOS準拠の形式です。
サンプル画像の表示

レベル1.0を除くプロダクトは、所定の校正処理(Geometric、Radiometric and Polarimetric Calibration)を経たものとなっています。

シーンのサイズは、シーン幅(レンジ方向の幅)とシーン長(アジマス方向/衛星軌道方向の長さ)で表現できますが、下表に示す如く、基本となるシーン幅やシーン長は観測モード毎に異なってきます。尚、幾つかのプロダクトについては、提供するシーンの開始場所やシーン長にはある程度ユーザの希望を受け入れる融通が用意されています。

プロダクト シーン幅 シーン長
Level 1.0 観測モードによる 70km
Level 1.1 観測モードによる 70km
Level 1.5 約70km 70km
Level 4.1 2偏波 約70km 70km
4偏波 約30km 70km
Level 4.2 3-Scan 250km シーン幅と同じ
4-Scan 300km シーン幅と同じ
5-Scan 350km シーン幅と同じ

なお、シーンの定義については、「 シーン定義について 」を参照してください。



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